上野金太郎理事長
明けましておめでとうございます。
2024年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
まずは、皆様が健やかに新しい年を迎えられましたことをお慶び申し上げます。
さて、カーボンニュートラル実現の機運が高まっているなかで、JAIA会員各社は日本のお客様に、電動車をはじめとした最先端の安全・環境技術を備えた世界各国のバラエティに富んだ輸入車をお届けするともに、技術の発展に伴う新たな課題の解決に向けてこれからもチャレンジしてまいります。
本年も、JAIAは会員各社の事業活動をサポートし、日本の自動車市場の持続的発展に貢献すべく取り組んで参ります。具体的には、JAIAの事業活動の5つの柱である①市場活性化、②環境・エネルギー分野、③安全、基準認証の国際調和、④自動車公正取引・アフターセールス分野等、⑤二輪という分野に即して活動を推進いたします。
特に、昨年は電動化において、政府からの車両購入における切れ目ないクリーンエネルギー自動車導入促進補助金があり、また、会員各社がEVおよびPHEV等のラインアップの拡充を進め、輸入EVの販売台数の2万台超えを目指してまいりました。コロナ禍以降4年ぶりにJapan Mobility Showをはじめとしたモビリティショーが各地で開催され、また、JAIAとしては一般の方にもご参加いただける、電動車の認知向上や普及促進を目的としたPRイベントを神戸で実施しました。
一方で、日本における電動車の普及率は諸外国と比べ、まだまだ伸びしろがあります。政府等に対して電動車向けの切れ目ない補助金の実現や充電インフラの更なる拡充、充電に関する技術的な課題解決に向けた要望活動を継続いたします。
充電インフラについては、充電時間を短縮し、ユーザーにとって、より利便性が高くなるような基礎充電・経路充電・目的地充電の量的、質的拡充、特に高出力化に向けた規制緩和等の実現、例えば日本特有の450Vと750Vの電圧の制約がありその規制緩和等充電環境の一層の充実が必要であると考えております。
さらに、車両に係る様々な規制及び認証制度の国際調和及び申請手続きのより一層の合理化・効率化や、自動車整備の人材不足の課題解決のための環境整備も重要な課題です。
JAIAは本年も、「2050年カーボンニュートラル」という政府の目標を念頭に置きつつ、政府、地方公共団体、関係諸機関、全ての自動車関連諸団体とも一層連携を強化し、かつ、さまざまな魅力を持つ輸入車を日本のお客様にお届けすることを通じて、日本の自動車市場を活性化し、日本の持続可能なモビリティ社会の発展に貢献すべく最大限の努力をして参ります。
2024年におきましても、引き続き、JAIAの活動にご理解とご協力をお願い申し上げますとともに、皆々様にとって新年が健全で実りある年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。