理事長 ゲルティンガー 剛
明けましておめでとうございます。
2025年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
まずは、皆様が健やかに新しい年を迎えられましたことをお慶び申し上げます。
さて、本年1月1日よりJAIAの理事長を拝命しました。『JAIAの使命』は、JAIA会員企業が電動車をはじめとした最先端の安全・環境技術を備えた世界各国のバラエティに富んだ輸入車を日本のお客様にお届けできるようサポートすることであり、その責任に改めて身が引き締まる思いです。
また、カーボンニュートラルといった社会的な要請やユーザーニーズの深化等に応える技術の進展を背景に、昨今、自動車をめぐる GX・DX の流れが更に加速度を増しており、自動車業界は様々な課題に直面しております。JAIAとしても課題に取り組みますが、自動車関連団体とも連携・協力を図りながら、業界全体としての様々な課題を解決していきたいと考えております。
昨年、JAIAは賛助会員制度を創設いたしました。JAIA賛助会員の皆様とも連携して参ります。
本年も、JAIAは会員各社の事業活動をサポートし、日本の自動車市場の持続的発展に貢献すべく取り組んで参ります。具体的には、JAIAの事業活動の5つの柱である①市場活性化、②環境・エネルギー分野、③安全、基準認証の国際調和、④自動車公正取引・アフターセールス分野等、⑤二輪という分野に即して活動を推進いたします。
特に、昨年は電動化において、政府からの車両購入における切れ目ないクリーンエネルギー自動車導入促進補助金があり、また、会員各社がEVおよびPHEV等のラインアップの拡充を進め、輸入EVの販売台数については2年連続で2万台超えを達成しました。
JAIAとしても、昨年11月に東京の中心地である丸の内エリアの行幸通りをはじめとする複数会場において、過去最大となる計12社46台の車両展示・試乗プログラムを中心とする電動車PRイベントを実施し、一般の方々に電動車の魅力を体感して頂く機会を提供し、電動車の認知向上や普及促進に努めました。あわせて、充電やバッテリーリサイクル等の電動化を進める上での課題に関しても、関係事業者による展示や有識者によるトークショーの実施等を行う等、課題解決を皆様で考える機会を設けました。
また、同イベントの開催にあわせてEV/PHEVユーザー調査を実施した結果、補助金がEV等購入を後押していることが明らかになりました。JAIAとしては、政府等に対して電動車向けの切れ目ない補助金等の実現に向けた要望活動を継続いたします。
ユーザー調査において更なる質的充実が求められている充電インフラについては、関係者のご尽力により電圧規制の緩和が実現し、来年から欧州並みの高電圧大容量充電器が配備されること等充電インフラの環境整備が進展しております。今後、高速道路の充電渋滞解消のため充電目的での一時退出のような制度が実現することを期待しております。また、公道への充電インフラの設置については、東京都や横浜市で動き出しておりますが、このような取組みが全国に展開されることが必要です。充電インフラの環境整備が一層進むことがEV等の普及を進める上で重要です。
さらに、車両に係る様々な規制及び認証制度の国際調和及び申請手続きのより一層の合理化・効率化や、自動車整備の人材不足の課題解決のための環境整備も重要な課題です。
JAIAはさまざまな魅力を持つ輸入車を日本のお客様にお届けすることを通じて、日本の自動車市場を活性化し、日本の持続可能なモビリティ社会の発展に貢献すべく最大限の努力をして参ります。
2025年におきましても、引き続き、JAIAの活動にご理解とご協力をお願い申し上げますとともに、皆々様にとって新年が健全で実りある年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。